中央観光バス編

バスを旅の主役と位置付け、超豪華サロンバスや輸入バスによって観光バスのグレードアップに絶大な影響を与えた、中央観光バス。

一時代を築いた「SSサロン特別車」。車内中央部に対面シートと麻雀卓を設置した独創的なレイアウトに加え、超大型シャンデリアや総生地貼りによる高級クラブのようなムード造り等、バスにおける常識をことごとく破壊した。

2003/5/12 UP! (左)富士重工3Bパノラマデッカー(三菱ふそうMS513R)(WA)

2003/5/12 UP! (中)富士重工R1フルデッカー(三菱ふそうMS513R)(WA)

2001/10/1 UP! (右)富士重工3Bセミデッカー(三菱ふそうMS513R)(FK)

(左・中)乗客定員53人(正座席47+補助席6)の「スペースシップ」 。同社ではスタンダード車という位置づけだが、バスロケット・特注嵩上げボデーによる迫力のあるスタイリング、細部まで拘った装備品など、他社の看板車さえ凌駕するほどのハイグレード車。

2003/5/12 UP! (左)富士重工R1フルデッカー(三菱ふそうMS513R)(WA&FK)

2003/5/12 UP! (右)富士重工R3(三菱ふそうK-MS615S)(WA)

1980年に2台導入された乗客定員25人(正座席25)の「VIPサルーン」。ゴールドとシルバーのカラーリングがそれぞれ1台づつあり、シルバーは後年「クリスタルサルーン」から改装された。車内前部に2+1シート、中央部に対面サロンとテーブル、 後部に8席の固定サロンを設置。

2003/7/13 UP!  富士重工R3(三菱ふそうK-MS615S)(WA)

乗客定員34人(正座席34)の「クリスタルサルーン」で、中央部回転・後部固定サロン、前方ワイドスクリーン、中央部サービスカウンター、パーテーションを装備。

2003/5/12 UP! 富士重工R3(三菱ふそうK-MS615S)(WA)

(左・中)乗客定員53人(正座席47+補助席6)の「スペースシップ」。

(右)乗客定員34人(中央部対面・後部固定サロン)の「クリスタルサルーン」。

2000/6/13 UP!  (左)日野ブルーリボン(K-RU638AA)(GK)

2003/5/12 UP! (中)富士重工R3(三菱ふそうK-MS615S)(WA)

2000/6/13 UP! (右)日野スケルトン(K-RS360P)(BA)

  (左)1979年5月、ドイツ製二階建てバス・ネオプランスカイライナーを国内初輸入した中央交通に遅れること約1ヶ月で独自輸入された 「エンパイア・ステート・サルーン64」。

(右)やはり中央交通に続き輸入されたシティライナー「エンパイア・ステート・サルーン36」で、欧州の車内レイアウトをほぼそのまま踏襲した中央交通輸入車とは異なり、中扉を設置し後部を固定サロンとした。

2003/7/13 UP! (左)ネオプランスカイライナー(N122/3)(WA)

2003/7/13 UP! (右)ネオプランシティライナー(N116/3)(WA)

初期型スカイライナー「エンパイア・ステート・サルーン64」は中央観光グループのバウルCSB商事により、1982年前期までに14台導入され、高年式で国際観光バスや高知駅前観光へ売却された車両もあった。同社のネオプラン・マン製ダブルデッカーは総じゅうたん敷きによる土足禁止車のため、トイレを設置せず下足室としている。

2003/12/15 UP! ネオプランスカイライナー(N122/3)(HT&BA)

1982年後期分として6台導入された乗客定員64人(2階48+1階16)の「エンパイアステートサルーン」。
モデルチェンジにより前部のデザインが一新され、カラーリングがホワイトに変更された。

2003/12/15 UP! ネオプランスカイライナー(N122/3)(HT&BA&WA)

 

1983年に5台導入された乗客定員63人(2階48+1階15)の「ニューエンパイアステートサルーン」。

バウル社独自仕様として左右分割式のフロントガラスを装備。

2003/5/6 UP! ネオプランスカイライナー(N326J/3)(FK&WA)

1983年に8台導入されたスカイライナー「オリエント・エクスプレス」。乗客定員56人(2階44+1階12)。

2003/12/15 UP! ネオプランスカイライナー(N122/3)(HI)

同社は当時、3年程度で車体再生を行っていたため、オリエントの特徴であるイエローのピンストライプは撮影時期により異なる。登場当初の上品なカラーリングに比べ、インパクトは確実に増していると思われる。

2003/12/15 UP! ネオプランスカイライナー(N122/3)(HI&BA)

こちらはその晩年の姿。上記の画像と比べると、後部非常口上にダクトのようなものが追加されている。

2000/2/4 UP! ネオプランスカイライナー(N122/3)(HI)

1983年に15台、84年に5台導入されたブルーリボン「オリエント・エクスプレス」。内訳は乗客定員23人のVIP・2台、32人のエグゼクティブクラス・9台、38人のデラックスクラス・7台(1986年に32人から改装)、40人・2台。

2003/12/15 UP! 日野ブルーリボン(K-RU638AA)(HI&MR&YA)

1983年に7台導入されたR3「オリエント・エクスプレス」。内訳は乗客定員32人のエグゼクティブクラス・4台と38人のデラックスクラス・3台(1986年に32人から改装)。

1999/10/30 UP! 富士重工R3(三菱ふそうK-MS615S)(HI)

元 江若交通

(左)国内初の連接二階建て観光バスとして華々しく登場した「ジャンボクルーザー」は、車検取得が叶わず、姫路セントラルパークの構内専用車となった。

(右)2台導入されたボンネットバス 「オリエント・エクスプレス18」。冷房を装備し、サロンバスへ改装された。晩年はZIPANGロゴを掲げ、マルーンへ塗り替えられた。

2001/12/16 UP! (左)ネオプランジャンボクルーザー(N138/4)(FK)

2001/10/1 UP! (右)いすゞBXD30(FK)

オリエントで初めて取り付けられて以来、中央観光バスのシンボルとなった向かい獅子のエンブレム。左はごく初期の車のみに取り付けられた「獅子が正面を向いている」エンブレム。

1984年に1台、85年に4台導入された乗客定員55人(2階46+1階9)の「ニューグランド」。83年に国内初登場したマンダブルデッカー(280PSエンジン搭載車)は、84年にかけて中央観光バスで13台、系列の大阪日本観光で12台もの大量導入された。1階後部タイヤハウス上は絨毯敷きのフリースペースとしている。

2003/5/6 UP! マン22.330HOCR(FK&WA)

1985年に2台導入された乗客定員36人の「シルバースター」。バウル社独自仕様としてマンエンジンを搭載。サイドロゴの「TRANS EUROPE EXPRESS」とはヨーロッパ国際列車TEEのことで、70年代に隆盛を極めた豪華速達列車をイメージしている。
中扉、中央部キッチン・床下トイレ、後部2列回転シートを装備。晩年、ホワイトのジパングカラーに変更し、後部2列回転シートを撤去。乗客定員40人に改装された。

2003/5/6 UP! ネオプランシティライナー(N116/2)(FK&WA)

1986年に25台導入された「ジパング・ハーレーエクスプレス」。バウルC.S.B商事により輸入されたネオプランスペースライナーをベースとした、 同社初のアンダーフロアコックピット。

乗客定員41人を確保しつつ、中央部に対面シートやスチュワーデスのサービススペースを設置したユニークなレイアウト。
 

ハーレーで初めて採用された「ナイアガラ」シャンデリアが魅惑的な車内後部。麻雀卓が設置可能な対面サロンシートと横向きシートを組み合わせた独創的なレイアウトで、欧州製ツーリングコーチの伝統と日本のサロンバス文化を高度に融合させた傑作といえよう。

2002/9/26 UP! ネオプランスペースライナー(N117/2)

真紅のカラーリングが異彩を放った「ジパング・ヘリコン」。マン車の最終輸入分として、1986年に3軸・2軸アンダーフロアコックピット を各1台導入。3軸が前中扉乗降の乗客定員44人、2軸が中扉乗降の同42人で、いずれも前向きシートを採用。

2000/5/24 UP! (左)マン22.350HOCR(HT)

2000/5/24 UP! (右)マン22.280HOCR(WA)

1986年に2台輸入された「ジパング・ボーバ」。欧州で高い人気を誇る「ボーバフートゥラ」の国内初導入車。当初はボーバの生産国であるオランダをイメージしたカラフルなカラーリングで登場。その後、ジパングカラーに塗り替えられた。前中扉乗降の乗客定員45人で、前向きシートを採用。

2005/11/20 UP! ボーバフートゥラ(FHM12.330)(HT&HI&MR)

(左)ジパングカラーにお色直しされた、往年の名車「エンパイアステートサルーン」。

(右)バウルC.S.B商事のサンプルカーとして、1980年代初頭に日本初輸入されたベンツO303。左ハンドルという使い勝手の悪さのためか、同社カタログに掲載されなかった幻の一台。

2002/6/19 UP! (左)ネオプランスカイライナー(N122/3)(QS)

2001/2/26 UP! (右)メルセデスベンツO303(HT)

1988年に8台導入された「ジパング・インテグラ」。進行方向右側に床下トイレが装着されるほかは、前向きシートによる乗客定員51人(正座席41+補助席10)という汎用車。

他社へ売却後、中央部床下トイレを撤去し、後部回転サロンへ改装された仕様。

2004/3/24 UP! 三菱ふそうエアロクィーンK(P-MS725S改)(外観・BU)

1989年に8台導入された「ジパング・マグナム」。観光用国産スーパーハイデッカーで日本で唯一の、運転席と客席を仕切った中扉乗降仕様。外観はインテグラに対し、中扉・直結クーラーの設置、逆T字窓への変更など、数々の差異が見られる。
車内は欧州車を意識してか、シート地と似た生地が天井にも張られている。こちらも前向きシートにより乗客定員50人(正座席41+補助席9)を確保している。
中扉付近は階段周りに床下トイレ、オーディオやコーヒーメーカーなどの機器を集めた特大サービスボックスを装備。前扉付近は夜行高速バスのような仕切りがある。

2003/3/30 UP! 三菱ふそうエアロクィーンK(P-MS729S)

 

1989年に2台導入されたボルボ。 伝説の名車「オリエントエクスプレスVIP」を継承するだけあって、濃色に金の縁取りのシックなカラーリング、車内は横2+1シートと絨毯敷きフリースペースを持つ乗客定員24人の超豪華仕様。

前方から後方まで続くゴールドキング製「ナイアガラ」シャンデリアが圧巻の車内。
最後部のジュウタン敷きフリースペースと、当時としては珍しい、各席に液晶テレビとマルチAVシステムが装備された重厚なシート。
車窓の案内をしない同社ならではのレイアウトといえそうな、最後部に設けられたスチュワーデスのサービススペースと、4人分の対面シートとトイレを装備した1階。

2003/3/30 UP! 富士重工-ボルボアステローぺSSD(P-B10MB)(HI&GOL)

 

1989年に8台、90年に12台導入された「ジパング・プレステージ」。

同社が開発に協力したといわれるいすゞ-富士重工製アンダーフロアコックピットの製造第一陣として注目を集めた。
うち90年後期車8台はサイドガラスが切り下げられ、より大胆なスタイリングとなっている。前ドアは乗務員専用で、客席への通路はない。

車内は中央部床下トイレを装備しながら、前向き13列シートにより乗客定員45人を確保。アンダーフロアーコックピット、しかも中扉のみでの乗降は長距離旅行用としては最適で、晩年はTDL等へのツアーバスで活躍した。

運転席周り。乗務員専用スペースと割り切ったことで、通常なら客席への通路となる車内中央部に仮眠ベッドを設置。

2003/3/30 UP! 富士重工UFC(いすゞP-LV719R)(外観上・BU)

2005年にNTTドコモ関西とJTBによる大阪~愛知万博専用ツアーバスとして、プレステージ2台「1637」「1638」番が同社初のラッピングバスとして運行された。

2005/11/20 UP! 富士重工UFC(いすゞP-LV719R)(BU)

 

1991年に26台導入された「ジパング・ダイムラー」。豪華なコンパートメントレイアウトを演出するために内外装を特注し、航空機タイプの窓を並べた同社専用仕様。乗客定員34人が12台、同40人が14台の総勢26台が一括導入された。

シート生地が専用の白系からプライオリティと同種類に張り替えられたダイムラー34の車内。特徴的な窓周りとコンパートメントシート。中央柱部にはテーブルのほか、液晶テレビとマルチAVシステムを設置。

2003/3/30 UP! 富士重工UFC(いすゞU-LV771R)(車内・GOL)

他社では決して見られない超豪華仕様が売りのダイムラーは、団体旅行の激減、会員募集旅行の増加という観光バス市場の激変によって、5台が乗客定員40人の後部固定サロン、13台が同45人の前向きシートに改装された。
後部サロンシートは残し、前方のコンパートメントシートを通常の前向きシートに改装したダイムラー40の車内。同じく乗客定員40人ながら、新車時のダイムラー40とはレイアウトが異なる。

2003/3/30 UP! 富士重工UFC(いすゞU-LV771R)

コンパートメントシートやサロンシートを撤去し、前向き13列シートに改装したダイムラー45の車内。ワンボックス・ワンウィンドーをコンセプトに製作された窓割のため、現在のシートレイアウトでは外が全く見えない席もあった。
客席と同様に中世欧州絵画の壁紙が貼られる運転席周り。運転席シートの生地が、新車当時からの素材。

2003/3/30 UP! 富士重工UFC(いすゞU-LV771R)

1991年に3台導入された 乗客定員53人(2階42+1階11)の「ル・グラン」。かつて、二階建てバスブームの火付け役としてネオプランやマンといったドイツ製二階建てバスを大量に保有していた同社は、晩年は国産車が5台のみ、という状況だった。

間接照明や高級な生地を使った車内フルトリムで演出された2階。座席数を42席に抑え、小型テレビを8台、さらにはボーズスピーカーを装備するなどAV機器にも抜かりない。シートは登場当初こそダイムラーと共通の白系だったものの、やはりプライオリティと同種類へ張り替えられた。
1階と2階エントランスには、「ZIPANG」プレートが鎮座している。車両価格の高さや室内スペースが限られるため簡素な仕様が多い二階建てながら、細部まで見事な造り込み。
1階は11人掛けの固定サロンシートに大型テレビや高級オーディオ機器、キッチンとトイレを装備。

2004/12/23 UP! 三菱ふそうエアロキング(U-MU525TA改)(外観左上・BU)

学校法人の自家用から2台転入した「エトランゼ」。補助席なしで乗客定員60人(2階48+1階12)という収容力の高さを活かし、汎用車として活躍。
ル・グランとの外観上の違いは、エンブレムに代わりフロント社名表示窓を装備している点。それにしても台数口の迫力には圧倒される。
2階は前ユーザー保有時からほとんど手を加えていない。1階は前向きシートが並ぶものの、後部にはトイレやコーヒーメーカーなどのサービス機器が新設されている。

2004/12/23 UP! 三菱ふそうエアロキング(U-MU525TA改)(BU&TS&GOL)

 

「ミディアム」は、乗客定員39人(正座席33+補助席6) から同28人(正座席28)に改装された。同社唯一の大型幅9メーター車として2台在籍したものの、中央観光時代のパンフレットには個別紹介されなかった。

スタンダードデッカー・折戸という低グレード車で、車内も簡素な仕様。

2003/3/30 UP! 三菱ふそうエアロミディMM(U-MM527H)(車内・WA)

 

結果として中央観光最後の新車となってしまった「プライオリティ特別車」。1995年にオリエント以来ひさびさの日野車として4台導入された。

乗客定員30人で、横3列シートと後部固定サロンをレイアウトし、中央部床下トイレを装備。かつてのような超大型シャンデリアやパーテーションこそないものの、オリエント以来の間接照明が魅力的。

他社へ売却後、富士バスボデーにより乗客定員45人(補助席付)へ改装されたプライオリティ。同車の特徴であったフルフラット段上げ床、荷棚のないルーミーな車内はそのまま引き継がれている。

2001/12/22 UP! 日野セレガGJ(KC-RU4FSCB)(外観・BU)

1995年に4台導入された乗客定員49人(正座席41+補助席8)の「トルネード」で、中央部床下トイレ、後部2列回転サロンを装備。グリーンのカラーリングはメタリックなど数種類を調合していたり、ゆったりと座れるようにシートの高さを標準より低くするなど、細部まで拘って造られた。

2001/10/1 UP! 日野セレガGJ(KC-RU4FSCB)(外観・BU)

提供・撮影はQS・Qpistar様、GK・銀河急行様、GOL・ゴールドキング様、TS・東海三郎様、BA・ばすずき様、 HT・HT225AA様、 HI・HIMAJIN様、BU・ぶうちゃん様、FK・ふくてつ様、MR・みやびろまん様、YA・やんたけ様、WA・若葉丸様

中央観光バスカタログ編

kankobus-page.jp