輸入車編

バンホール アストロメガ (ベルギー製)

  輸入車編では、1980年代前半に一大ブームを起こした輸入車の数々を紹介。1982年、ネオプランに続き登場した「バンホール アストロメガ」は三井物産が半完成で輸入し、名鉄自動車整備、華陽自動車興業が内装を架装したため、サロン仕様など日本のニーズにきめ細かく対応できたのが特徴。

2003/11/9 UP! (左)名古屋観光自動車(TD824/1982年式)(HT)

2004/2/4 UP!  (右)岐阜乗合自動車(TD824/1982年式)(BA)

  名古屋観光6台、岐阜バス4台、京阪バス・両備バス各2台、新富観光サービス、福井鉄道、西日本鉄道が各1台導入。

右)2012年現在現役の西日本観光バスで、乗客定員68人(2階50+1階18)。

2000/8/16 UP! (左)新富観光サービス(TD824)(GK)

2010/6/26 UP! (右)西日本観光バス(TD824/1982年式)(BU)

TD824型 全長11,995mm/全幅2,490mm/全高3,800mm/ベンツOM422A型(14,620㏄・330ps)

バンホール アクロン

  1983年9月に初輸入した「バンホール アクロン」。2軸・全高3.6メートルクラスのスーパーハイデッカーをはじめて紹介したのが同車。岐阜バス9台(乗客定員49人の「レッドクラウンジュエル」5・乗客定員36人の「ゴールデンエンペラー」4)を筆頭に、名古屋観光 ・北陸交通各2台、北陸鉄道・福井鉄道が各1台導入。

2000/2/22 UP! (左)岐阜乗合自動車(T815/1983年式)(GK)

2000/8/16 UP! (右)福井鉄道(T815)(HT)

  輸入当初の事業者からは比較的早い時期に引退したものの、 新規事業者、自家用で第二の活躍が見られた。最後部の非常扉が特徴の元・岐阜バスの「レッドクラウンジュエル」。

2001/8/20 UP! トラネコバスファミリー(T815/1983年式)(BU)

まもなく車齢30年となる2012年に撮影させていただいた、最後の稼働車(しかも営業ナンバー!)と思われる比良津加自動車。元・岐阜バスの「レッドクラウンジュエル」で、後面窓が埋められている。

乗客定員49人(12列・正席49)の車内。天竜工業製のシート、ゴールドキング製のシャンデリア・荷物棚下ラインライト、デンソー製サブエンジン式バスエアコンを装備。現地架装した他車種に比べ、輸入車ならではの個性は減ってしまうものの、後年まで生き延びた理由として電装系の信頼性は高かったと推測される。

2013/1/4 UP! 比良津加自動車(T815/1983年式)(BU)

  後部のサロンシートからも、豪華さが伺える仕様。上記の個体に比べ、非常口扉が前方に移動している。

2013/1/4 UP! 自家用(T815)(BU)

T815型 全長11,995mm/全幅2,500mm/全高3,605mm/ベンツOM422型(14,620㏄・280ps)

バンホール アストロン

センターミッドシップレイアウトを採用し、後部二階建て、さらに前方二階建てのセミダブルデッカーをはじめて紹介した「バンホール アストロン」。名古屋観光2台、北陸交通が1台導入。バンホールはこれまでベンツエンジンだったが、こちらはマンエンジンを搭載。

2000/2/22 UP! (左)北陸交通(T818)(GK)

2001/4/1 UP! (中)名古屋観光自動車(T818/1984年式)(HT)

2013/1/4 UP! (右)自家用(T818/1984年式)(BU)

T818型 全長11,995mm/全幅2,500mm/全高3,800mm/マンD2566MKUH型(11,410㏄・320ps)

ドレクメーラー メテオール(ドイツ製)

  1982年12月に初輸入した「ドレクメーラー メテオール」。 「バスのロールスロイス」と評されるドレクメーラー社が内装を含めて完成させ、東京いすゞ自動車+伊藤忠商事により輸入、販売。 大阪市交通局2台、塚原観光バス・八街観光・日の丸自動車興業・静岡鉄道・常盤タクシー・長崎自動車が各1台導入。。

2000/2/22 UP! (左)光和観光バス(E440)(GK)

2000/8/16 UP! (中)常磐タクシー(E440)(HI)

 

(左)はとバスは、1982年に定期観光用として乗客定員72人(2階席52+1階席20)を3台、84年に貸切用として乗客定員67人(2階席52+1階サロン15・トイレ付)を2台導入

(右)東京ヤサカ、京都ヤサカは各2台導入し、晩年、京都の車両はロゴはそのままに東京へ転入した。

2000/1/19 UP!  (左)はとバス(E440/1982年式)(HI)

2000/2/22 UP! (右)東京ヤサカ観光バス(E440/1983年式)(GK)

E440型 全長12,000mm/全幅2,500mm/全高3,800mm/ベンツOM422A型(14,620㏄・330ps)

ドレクメーラー コルセアー

除籍車/元 日立電鉄 1985年9月に初輸入した「ドレクメーラー コルセアー」。客席を2階のみとした贅沢なレイアウトのアンダーフロアコックピットで、日立電鉄2台、自家用(全日本女子プロレス興業) が1台導入。

2000/8/16 UP! (左)朝田タクシー(E420)(FT)

2007/5/2 UP! (右)婆嵯羅(E420)(BU)

E420型 全長12,000mm/全幅2,500mm/全高3,700mm/ベンツOM422A型(14,620㏄・330ps)

ドレクメーラー ヨーロコメット

  1987年に初輸入した「ドレクメーラー ヨーロコメット」。当時の輸入車では唯一の傾斜床が特徴であり、はとバスが定期観光用に2台導入。 乗客定員49人(正席49)。

2000/1/19 UP! はとバス(E330H/1987年式)(HI)

E330H型 全長12,000mm/全幅2,500mm/全高3,650mm/ベンツOM422A型(14,620㏄・330ps)

ケスボーラ ゼトラ(ドイツ製)

1983年7月に初輸入した「ケスボーラ ゼトラ」。ドレクメーラーに続き東京いすゞ自動車+伊藤忠商事が輸入、販売した日本初のアンダーフロアコックピットで、 はとバス3台、東京ヤサカ観光バス2台、塚原観光バスが1台導入。

2000/2/22 UP! (左)東京ヤサカ観光バス(S216HDS/1985年式)(GK)

2002/9/22 UP! (中)新善自動車工業(S216HDS/1983年式)

2001/3/25 UP! (右)はとバス(1984年式)(HI)

元・東京ヤサカ観光   近年まで営業用として活躍した陸王交通。乗客定員47人(正席47)の元・東京ヤサカ観光バス「サンシャイン」で、中扉・中央部床下トイレを装備。当時は法令で二階建てバス扱いとされたため、回転シートは装備できなかった。

2001/3/17 UP! 陸王交通(S216HDS/1985年式)(BU)

S216HDS型 全長12,000mm/全幅2,500mm/全高3,630mm/ベンツOM422A型(14,620㏄・330ps)

マン 22.280HOCR(ドイツ製)

  1983年、中央観光バスグループのバウルC.S.B商事が初輸入した「マン」。直系コーチビルダーのゲテル社製ボデーを架装し、280/330馬力のD2866エンジンにフォイト製ATを組み合わせ、 スートラック製エアコンを搭載するなど、主要部品に日本製を使用していないのが特徴。中央観光バス13台、同グループの大阪日本観光バスが12台導入。

2000/12/18 UP! 大阪日本観光バス(1984年式)(HI)

前身が中央観光グループの大阪日本観光であった同社は、マンが台数の上でも主力だったが、2001年をもって全廃された。乗客定員66人(2階50+1階16)の前扉仕様、同65人(2階50+1階15)の前中扉仕様の2種類あった。2階は乗客定員50人で、前扉・前中扉仕様とも同じレイアウト 。1階へつながる乗降口は前方のみにある。
1階は前扉仕様はドア側に横向き固定サロンシートを、前中扉仕様は両側に対面シートをレイアウト。どちらの仕様も中央部に階段がないため、後部タイヤハウス上にじゅうたん敷きのフリースペースを設けるなど、他社二階建ての弱点である一階部のデッドスペースを感じさせない仕上がり。

1999/12/25 UP! 大阪国際観光バス(1984年式)(外観BU)

  西東京観光バス・大野観光自動車・新富観光サービス・自家用(神戸広陵高校)が各1台導入。

2000/2/22 UP! (左)西東京観光バス(1984年式)(GK)

2002/6/16 UP! (右)大野観光(1984年式)(QS)

22.280HOCL型 全長12,000mm/全幅2,500mm/全高3,800mm/マンD2566MTUH型(11,413㏄・280ps)

  1985年輸入分から角型の側窓、前・中扉仕様に変更し、8速MTを搭載。乗客定員58人 (2階46+1階12)。

1999/11/11 UP! 姫路セントラルパーク・美祢サーキット(1985年式)(FU)

22.330HOCL型 全長12,000mm/全幅2,500mm/全高3,800mm/マンD2566MTUH型(11,413㏄・330ps)

マン 19.281FL(ドイツ製)

   

1984年12月に初輸入した「マン 19.281FL」。乗客定員27人で、アシナトランジットが1台導入。

2013/1/4 UP! 自家用(1984年式)(BU)

マン 22.350HOCR(ドイツ製)

 

1986年に初輸入した「マン 22.350HOCR」。3軸・2軸アンダーフロアコックピットを中央観光バスが各1台導入。3軸が前中扉乗降の乗客定員44人、2軸が中扉乗降の同42人。

2000/5/24 UP! 中央観光バス(1986年式)(HT)

ボーバ フートゥラ(オランダ製)

 

1986年に初輸入した「ボーバ フートゥラ」。乗客定員45人(正席45)で、中央観光バスが2台導入。

2000/2/22 UP! 中央観光バス(1986年式)(HI)

FHM12/330型 全長12,000mm/全幅2,500mm/全高3,515mm/ベンツOM422A型/4,000万円

メルセデスベンツ O303RHD(左ハンドル仕様)

元 中央観光バス 1983年に初輸入した「メルセデスベンツ O303」。驚くべきは左ハンドルの現地仕様で、バウル社のサンプルカーとして活躍後は中央観光バスに移籍したが、さすがに使い勝手が悪く、「いよいよ車が足りなくなる時」に稼動していたとか。同社パンフレットにも紹介されず、現役当時から幻の存在だった。

2000/5/24 UP! (左)自家用(BA)

2004/12/23 UP! (右)西日本観光バス (1983年式)(BU)

メルセデスベンツ O303RHD(ドイツ製)

除籍車 1985年、メルセデスベンツ日本総代理店のウェスタン自動車がヤナセのネットワークによって輸入した「メルセデスベンツ  O303」。86年に宮城野観光が初導入以来、貸切のほか高速路線、ゴルフ場送迎、音響作業車として導入されるなど、幅広い活躍が見られた。

2008/8/16 UP! (左)遊空間エクスプレス(1988年式)(BU)

2008/8/16 UP! (中)日本三景交通(BU)

2000/5/8 UP! (右)フットワークキャブ(1991年式)(HT)

1986年に1台(コンコルド)、88年に5台(グランプリ)導入した日の丸自動車興業。マイケルジャクソンをはじめ、世界のVIPたちが利用したという同車。固めながらしなやかな乗り心地、低質なキシミ音とは無縁の車内、強力な製動力を誇るリターダなど、国産車とは次元の違う高級車だった。

通常は前扉での乗降だが、道路状況によって非常口であるはずの中扉も積極的に使用。欧州では普通に使っているだけあって、使い勝手や乗降性は抜群。ボトルクーラー、電子レンジといった乗客サービス機器や床下トイレは中扉付近に集中配置している。
乗客定員44人の車内。ロールカーテンと固定カーブドガラスにより、開放感は格別のもの 。通路上には国内の法規に対応するためか、丸型蛍光灯を追加している。
欧州車らしく蛍光灯を使わない車内は、上質な雰囲気で満ち溢れている。 レイアウトは当初10列だったものを、11列(後部1列回転)に変更。運転席周りは国産観光バスの必需品である大型サービスボックスやガイド席一体の仕切りがなく、新鮮な印象。ちなみにトランスミッションは一般的な6速。

2003/1/16 UP! 日の丸自動車興業(1988年式)

(左)1988~90年にかけて、日本急行バスが11台導入。中央部床下にトイレを装備し、乗客定員42人。名古屋と神戸を結ぶ高速バス「ベンツ特急」として活躍。

(右)1991年と93年に各1台導入した西日本鉄道。中央部床下にトイレを装備し、乗客定員46人。

2001/4/1 UP! (左)メルセデスベンツO303RHD(1988年式)(HI)

2000/11/19 UP! (右)西日本鉄道(1993年式)(FT)

(左)1991年、岐阜バスが2台導入。乗客定員40人。

(右)1993年に1台導入した西東京観光バスで、トランクの小窓が特徴の最終モデル。

2000/5/24 UP! (左)岐阜乗合自動車(1991年式)(BU)

2000/8/3 UP! (右)西東京観光バス(1993年式)(HT)

  営業車としては最後の個体と思われる、ユーエム交通導入車。
  乗客定員44人(10/12列・正席44)の車内で、中央部床下トイレ、後部2列回転シートを装備。

2018/4/25 UP! ユーエム交通(BU)

「東京クリエイト」が運行する、大型50インチモニターを両サイドに15面設置した交通広告車「AD BUS SUPER DUKE」号。

2013/1/4 UP! 自家用(1988年式)(BU)

O303型 全長11,990mm/全幅2,490mm/全高3,675mm/OM477A型(14,620㏄・370ps)/3,930万円

メルセデスベンツ O303RHD(欧州仕様)

    国内では見られない左ハンドル・ハイデッカー仕様の「メルセデスベンツ O303」。かつてバスファンの間で有名だったバスで、現地のナンバーそのままで日本に滞在する外国人を輸送していたとのこと。

2000/6/4 UP! 外国人旅行者の持ちこみバス(BA)

ドレクメーラー メテオール(ドイツ製)

 

輸入バスブーム以来、およそ10年ぶりに輸入した「ドレクメーラー メテオール」。フロントマスクの変更と、ロングホイールベース化が識別点。はとバス が定期観光用として1993年3台・94年2台導入。

  乗客定員52人の2階車内。天井にもシートと同じ柄の布地を張るなど、ネオプランに通ずるヨーロッパ車ならではのセンスでまとめている。
乗客定員16人の1階車内。収容力重視の対座シート。
対座シート間には、デザイン性に優れたテーブルを備えている。中扉付近には冷蔵庫等のサービスコーナー を設置。
ベンツならではの大径ハンドルが鎮座する運転席周り。
エアコンは信頼性の高いデンソー製を装備。1993年輸入車はZF製8速マニュアルミッションだったが、翌94年車はクラッチペダル又はシーケシャルタイプのシフトレバーで操作するZF製8速セミオートマチックを搭載。

2000/9/10 UP! はとバス(E440/1994年式)

除籍車/元 はとバス   1994年車はセミオートマチックのため、のちにオープンバスへ改造された93年車よりも先に除籍された。

2010/9/8 UP! (左)サンクレール(BU)

2013/1/4 UP! (右)自家用(BU)

E440型 全長12,000mm/全幅2,500mm/全高3,800mm/ベンツOM402LA型(12,763㏄・381ps)/9,950万円

バンホール アストロメガ(ベルギー製)

1997年、約10年ぶりに輸入した「バンホール アストロメガ」。はとバスが定期観光用として2台導入。2005年3月に「ハローキティバス」として改装された。

乗客定員48人の2階車内。ブラックライトで模様が浮かび上がる天井など、オリジナルの佇まいは失われてしまった。
1階は座席が撤去され、キティグッズが並べられている。ZF製ボタン式ATが特徴の運転席。

2010/3/2 UP! はとバス(TD824/1997年式)

TD824型 全長11,998mm/全幅2,500mm/全高3,800mm/マンD2866LOH型(11,967㏄・400ps)

スカニア アストロメガ(ベルギー製)

2016年4月、はとバスで運行開始した「スカニア アストロメガ」。2011年からはとバスとスカニアが共同開発し、日本独自の規格内で特別製作したバンホール製ボデーにスカニア製エンジンを搭載。12速機械式AMT、車間距離保持機能付クルーズコントロール、衝突被害軽減ブレーキ等、最新安全機能を満載している。

2階は乗客定員48人(正席48)。1階は乗客定員4人+車いす2が標準仕様で、中扉に折り畳み式スロープ板を装備。

2016/12/4 UP! スカニアジャパン(TDX24/2016年式)

2016年秋に2台導入した東京ヤサカ観光バス「サンシャイン55」。

2階は乗客定員49人(正席49)で、はとバス納入車に比べ最後列が1席多い。1階は乗客定員4人+車いす2で、かつて二階建てバスで見られた定員重視仕様やサロン仕様とは、まったく違う光景。

2018/4/25 UP! 東京ヤサカ観光バス(TDX24/2016年式)(BU)

TDX24型 全長11,990mm/全幅2,490mm/全高3,780mm/スカニアDC13型(12,747㏄・410ps)/8,000万円

デウバス ロイヤルハイデッカーBX212S(韓国製)

  2005年夏、3年にわたって準備してきたサンデン交通によるデウバスの日本輸入第一陣として登場した「ロイヤルハイデッカー」。サンデン観光バスが2台導入。エアコンのエバポレーター込みの全高とはいえ、スーパーハイデッカーと同等の車高で2,000万円と、国産車に比べ圧倒的な価格競争力を 誇った。画像は記念すべきデウバス日本初上陸の瞬間。

2005/9/20 UP! サンデン交通(BX212S/2005年式)(FU)

 

2005年に10台導入し、その後も増車中のワールドキャビン。韓国・台湾・中国を顧客とする免税店から新規参入した事業者。

欧州車と日本車の雰囲気を併せ持つ、乗客定員45人の車内。ZF製6速マニュアルミッション、リターダー、ABS&ASR付フルエアブレーキなどと、そもそも中東・欧州市場向けに開発したとあって安全装備も抜かりない。

2005/8/25 UP! ワールドキャビン(BX212S/2005年式)(外観BU/車内TS)

  「低価格な独立3列シート」等のセールスポイントが、社会現象化するほどの都市間ツアーバス人気とマッチして、驚異的なスピードで数を増やしている。代理店の数も増えており、運転席側ショートミラー、エアコンのエアロカバー、逆T字窓など、仕様も細分化している。

2006/9/15 UP! ウィラーバス(BX212S/2006年式)(BU)

BX212S型 全長12,000mm/全幅2,500mm/全高3,560mm/デウDV11型(420ps)

メルセデスベンツ トゥーロ(ドイツ製)

2006年、亜希プロが独自輸入したメルセデスベンツ製スーパーハイデッカー「トゥーロ」。いずれもイギリスで使用されていた2003年式の中古車で、乗客定員55人のAT車と、中央部に床下式トイレ装着し、乗客定員49人のMT車が各1台。
乗客定員49人(13列・正席49)の車内。国産車ではほとんど類を見ない13列ながら、機能性の高いレイアウトとシートのおかげで、さほど窮屈さを感じさせない。
担当ドライバー氏により、幻想的なLED照明が施された車内。UK仕様のため、新車時から右ハンドルの運転席周り。特徴的なインパネシフト、ウッドパネルやスリーポインテッドスターのステアリングが高級感を漂わせている。

2015/1/1 UP! 総和観光(2006年式)

全長11,990mm/全幅2,490mm/全高3,690mm/OM457型(320ps)

ヒュンダイユニバース(韓国製)

  「ヒュンダイユニバース エクスプレス・ノーブル」。2005年に輸入以来、低価格を武器に瞬く間に台数を伸ばしたデウバスに続く韓国製観光バスの第二弾。新長期排ガス規制をクリアし、日本上陸に向け最終調整中。
乗客定員45人の車内。フルフラットフロアで、シートの座り心地は良好。日本の法規で必要な非常口はもちろん、右ハンドル化、開閉可能なT字サイドガラスに加え、運転席後ろのサービスボックスと内蔵型ガイド席まで装備! 徹底的に日本の観光バスを研究していることが伺える。
仕切りがないため、開放感のある運転席。オーディオ機器はすでに日本語表記されている。

2007/10/30 UP! 2007年東京モーターショー出品車

  2011年11月の東京モーターショーで参考出品、12年4月のマイナーチェンジでフロントマスクを一新した。インバウンドによる観光バス需要の高まりを追い風に、衝突被害軽減ブレーキの標準装備等、商品力の強化を進めている。
乗客定員45人(11列・正席45)の車内。同車ならではの全席3点式シートベルト、32インチの超大型フロントモニター、光が流れるLEDラインライトを装備。

2016/12/4 UP! 台日通バス(LDG-RD00)

オノエンスター(中国製)

2016年11月、旅バス.comで運行開始した「オノエンスター」。オノエンジニアリングが輸入・販売する中国製観光バスで、第一陣として大型幅全長8メーターが導入された。ヨーロッパ車を思わせる先進的なスタイリングが特徴。
横2+1列の革張りシートを装着したVIP仕様で、乗客定員18人(6列・正席18)の車内。

2016/12/4 UP! 旅バス.com

横4列シートの乗客定員24人(6列・正席24)やAT搭載車等、バリエーションを拡大している。

2018/4/25 UP! オノエンジニアリング(BU)

全長8,045mm/全幅2,460mm/全高3,360mm/(210ps)

レイランド ルートマスター(イギリス製)

ただのラッピングバスではなく、二階席でお酒を楽しみながら東京の街巡りができる「クルージング&カフェバー ダブルデッカー」。DPF装着によって都条例を見事にクリアし、さらに「移動飲食店」にもかかわらず、フィールドサービスの運行により営業ナンバーを取得するなど、運行に至るまで相当な労力を費やされた。

  2階席。国内では運行経路が限定される全高4.38mの「現地仕様」のため、3.8m枠に縛られた他社二階建てバスでは決して体験できない、ゆったりした頭上空間とハイアングルが味わえる。一度乗れば二階建てバスに対するイメージが変わるかもしれない。最後部にはトイレが設置された。
  1階は運転席と完全に仕切られた厨房。本格的な冷蔵庫や水周りから、安易な改造ではないことが明白で、もともと「am/pm」の移動販売車だったとか。
運転席。スライドドアを開けて乗り込むと、他社二階建てバスの「地を這うような」視点ではなく、トラック感覚の超ショートフロントオーバーハングとタイヤ上のドライビングポジションなので、 オートマチックと相まって意外と運転しやすそう。

2005/8/7 UP! ソフィ二ティ(1964年式)

撮影/QS・Qpistar様、GK・銀河急行様、TS・東海三郎様、 BA・ばすずき様、HT・HT225AA様、HI・HIMAJIN様、FU・ふくふく号様、BU・ぶうちゃん様、FT・F・T様

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